Z50Z型モンキーの場合、ライトスイッチ付きのメインスイッチを残したまま、12Vモンキーの電装を使用するには、『アース側回路断続式4芯タイプ』のノーマルメインスイッチは使用できません。

そこで、『プラス側回路断続式6芯タイプ』のDAXやシャリイの物を流用するのが一般的ですが・・・

下の画像のように、キーベースの頭の形状がZ50Zとは違います。とことん拘ると、キーの形もノーマルZ50Zの形状にしたいものです。
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そこで、元々Z50Zに使用していたメインスイッチ内部のキーシリンダーピンを、流用するDAXの6芯タイプのメインスイッチに移植しました。
これにより、Z50Zに使用していたキー1本で、新規に使用するDAXのメインスイッチと、元々のハンドルロックとの両方を操作できます。
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まずは、DAX用、Z50Z用それぞれのメインスイッチを、破損しないように丁寧に分解します。
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ピンシリンダーの分解図。左がDAX用、右がZ50Z用。
当然ですが、キー山が違うので、シリンダーピンの高さも違います。
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シリンダーピンは、互換性がありますので、このZ50Z用のキーに合わせてシリンダーピンを組み替えればよいわけです。
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シリンダーピンには方向性があるので、組み込みの際には注意が必要です。
青円がキー側、赤円が、シリンダー側です。
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まず、キーシリンダーに、スプリングとリテーナーを組み込みます。
使用している工具は、歯科用のピンセットです。ステンレス製なので磁気を帯びず、材質も硬いので、とても使い勝手がよいのでお勧めです。
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次にシリンダーピンを組み込みます。
キー山に合わせてピンの高さが異なりますので、配列に注意しましょう。
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ピンやスプリングが途中で脱落しないように、慎重にシリンダーの中に収めます。
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キーシリンダーとローターハウジングを結合します。
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ローターの構成パーツ。ボールやスプリングにグリースを塗布して組み立てます。
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接点部分には接点専用グリースを塗布して組み立てます。
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接点プレートを取り付けて組立は完了ですが、DAX用メインスイッチにはZ50Zなどに付いている接点保護ラバーがありません・・・
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せっかくなので、ここも純正スタイルに拘って、ラバーも移植したいところですが、6芯カプラーを外さないとコードを通すことが出来ません・・・
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そこで活躍するのがこのツール。
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様々な形状とサイズの先端で・・・
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こんな風に、カプラー端子を破損することなく抜き取ることが出来る優れモノ!
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これで、保護ラバーの穴にコードを通すことが出来ます。
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『プラス側回路断続式6芯タイプ』でZ50Zのキーベースを使用出来るメインスイッチの完成で〜す。
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同じキーで開閉できるハンドルロックも、分解してメッキ&バフ加工をしてみました。
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今回紹介した、ピンシリンダータイプの片面キーは、旧型HONDA車に使用されていました。70年代後半から現在に至るまで使用されているディスクシリンダータイプの両面キーと比較すると、構造が複雑で、分解や組立も、やや難易度が高いので、以前紹介した、『メインキースイッチのオーバーホール』を完全にマスターしてから挑戦してみてください。