メッサーシュミットKR200が、修理のため入庫しました。
(レプリカではありません。念のため・・・)

第二次世界大戦中、ドイツ軍が誇った高性能戦闘機の製造メーカー『メッサーシュミット社』が、敗戦後にメッサーシュミット社の元航空機技師だった人物と協同開発して製品化した自動車です。


自走不能なため、ローダーに載って到着。
クラッチ不良及び、電装系の修復、それに、車検整備を行う予定ですが、2年程始動させていなかったということで、なかなかハードルの高い修理メニューとなりそうな予感・・・
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日本でも、中島や川西、三菱、川崎と言った航空機メーカーが、『戦後の自動車開発に戦闘機のノウハウを生かした』と言うのは有名な話ですが、このメッサーシュミットほど『戦闘機然』としたスタイルのものはないでしょう。
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リアビュー。
ボディーは、戦闘機の尾翼近辺の胴体パーツがモチーフと言われています。
タイヤ、ホイールもまるでヒコーキの脚輪の様です。
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以前紹介した記事ですが・・・同じく戦闘機メーカーが作ったスクーター
『ラビットS601』の詳細は⇒こちら



戦闘機と同じ、鋼管パイプ構造のコックピット。敢えて『運転席』とは言いません。
ステアリングは丸型ではなく、逆U字型で操縦桿の如き形状。これ、ノーマルです。
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参考までに、こちらは別のお客様のアクリルキャノピーのタイプ。
もちろんドアなんてありません。
アクリル製の風防を開けて、乗降時にはシート位置を後方にずらしてコックピットに滑り込みます。
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複座式の戦闘機の如く、パッセンジャーは縦列の助手席に乗る構造。
やっぱり戦闘機屋製・・・
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ちなみに、ミッションはマニュアルの前進4速ですが、バックするときは、クランクの回転方向を変えてエンジンを逆回転させることで後進します。なので、当然、後進も4速となりますね・・・
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つまり、前進と同じ速度が出せますので、腕と度胸があれば・・・
バックで100km/h走行も可能です。


オイル交換のためにご来店いただいた、FIAT500のお客様と、ミゼットと、3台で撮影してみました。『日独伊三国同盟』になってます・・・
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日独伊の三国は、敗戦後の物資不足を経験したからこそ、限られた物で工夫して何かを生み出す術を見出したのかもしれません。(ま、そもそも物資不足で負けたワケですが・・・)
戦後間もなくの、小さくて必要最低限の装備しかない自動車には『無駄』が無いと思います。
ある意味、エコの最先端だったのではないかと・・・