«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 8 | 9 | 10 || Next»
Category: ビンテージ
Posted by: ASAHI
1971年式(昭和46年式)FIAT500(チンクェチェント)のお客様に、とある雑誌の撮影にご協力いただきました。ルパン三世の愛車のように、一見ノーマルに見える愛らしい外観とは裏腹なスペシャルなマシンです。
null

(モデルさんと車体は無関係です)


ABARTH のヘッドカバーや、FCR、ジェネレーターからオルタネーターへの換装などに目が行きがちですが・・・
null



クランクプーリー脇にピックアップコイルを取り付けて・・・
null



オーナーさん自作プログラムのCDIユニットでフルトラ化してあります。
null



10インチ化されていますが、チンクの場合、4ミニのように易々とはいきませんよ…
null



専用にPCDチェンジャーを製作したり・・・
null



タイロッドエンド、ワイドトレッドスペーサーまで自作!
null



ボルト類も強度を考慮して高力ボルトをチョイス。
タイロッド&ピロボールもすごいことになってますね!
null



極めつけはこれ!
超超ジュラルミン削り出しの自作ローラーロッカーシステム
null



組み込み後は壮観!
もはや、ファクトリープロデュースパーツを遥かに凌駕してます!
null



どのパーツも設計、製作、全てオーナーさんの手によるものなのですが、じつは彼、鳥人間コンテストに出場する航空機体の設計製作をしている学生さんなのです。そのため、機械の構造や、様々な金属の特性に精通し、アイデアを形にする能力に非常に長けた若者です。


職業柄、普段の私は、自動車とオートバイの世界だけに囚われがちですが、航空機が専門の彼と合うたびに

『物を創り出す仕事という大きな括りの中では、自分はまだまだだなぁ』


とつくづく感じます・・・

一見、興味がないとか、関係ないと思って見過ごしがちな所にこそ、新たな知識を身につけることや技を磨く機会があると思います。




Category: ビンテージ
Posted by: ASAHI
1960年式(昭和35年式)メッサーシュミットKR200が修理入庫しました。
コンディションは非常に良いですが、キャブレターと点火時期を見直します。


以前にも紹介しましたが、第二次世界大戦中、ドイツ軍が誇った高性能戦闘機の製造メーカー『メッサーシュミット社』が、敗戦後にメッサーシュミット社の元航空機技師だった人物と協同開発して製品化した自動車です。
null



アクリル製のキャノピーはまさに『往年の名戦闘機』そのもの!!!
null



リアビューもなんともいえないスパルタンな雰囲気です。
null



副座式のリアシートからの眺めは、360度のパノラマ。
今にも宙返りしそうな錯覚さえ覚えます!
null




コクピットからの眺めはこんな感じ。
ステアリングは『ホイール』ではなく『操縦桿』です!
これ、ノーマルです!
null



ミッションはなんとシーケンシャルシフトパターンとドグミッションの組み合わせ!
この機構、市販の自動車では、スポーツカーですら採用してません!
なぜなら、『並みの腕前』では扱えませんから・・・
でも、もちろんノーマルですよ!
null



タイヤは貴重な USA GOODYEAR 製の4.80−8
null



愛らしいフロントマスクとは裏腹な、なんとも男心をくすぐる小さな『機体』には、かつての大空の覇者らしい粋なデザインと機構が満載です。
null



弊社ではこのほかに

こちらの 2台の メッサーシュミット KR200

を整備させていただいております。





Category: ビンテージ
Posted by: ASAHI
1966年式(昭和41年式)携帯用発動発電機 HONDA E80 が修理のため入庫しました。

1960年 SONY が、ラジオで培った技術を生かして開発した、世界初の直視型ポータブルトランジスタテレビ。

その屋外用電源のために SONY の創業者 井深 大 氏と親交が深かった 本田宗一郎 氏が開発したという逸話が残っている名機です。
null



発売当時価格 ¥24000
総排気量 21.2
ボア×ストローク 31×28mm
乾燥重量 8Kg

常用 0.18ps/3800rpm
0.5リットル満タンで4時間の発電
100V  80W 交流190Hz

null



当時の物価からすると、かなりの贅沢品だったようですが、それもそのはず・・・
宗一郎さんの知恵と職人の技術の粋を駆使して造り込まれた機体は、そのコンパクトな外観からは想像できない程の中身の詰まり具合です!
null



小さなボディー内一杯に、発動機、発電機、キャブレター、マフラーが実に効率的に詰め込まれているのが解ります。
null



燃料タンクはというと・・・
なんと、持ち手がついている、シルバーのカバーに見える部分が、薄型の燃料タンクになっているという具合です。
null



さて、修理箇所は、このハイテンションコードなのですが・・・
この当時のHONDA車によく見られる、I/Gコイルと分解できないタイプです。現在 NGK などで販売されているハイテンションコードジョイントを使用すると、その部分が大きくなって、サイドカバーが閉まらなくなってしまうため、ちょっとした裏技で対応しました!
null



スパークプラグは NGK 製ですが、当時はHONDA純正の赤箱に入って販売されていました。
null



そのプラグも機体に合わせて極小です!
モンキーのノーマルプラグと比較してもその小ささがお判りいただけるでしょう・・・
null



発売当時、『白黒テレビすら買えるか買えないか』というご時勢に、ポータブルテレビなんて夢のような高級商品だったに違いありません。その高級品のために作られたポータブル発電機ですから、それはそれは贅沢な代物だったことでしょう。

この機能美、機械らしさ・・・

う〜ん、私も一台欲しいです・・・

null



ニーズが少なかったゆえ『現存機は数えるほどしか無い』と言うのもうなずけます…
でも、このオーナーさん。姉妹機種を含めて、たくさん持っていらっしゃるそうです…
羨ましいかぎりですが、私のお小遣いでは、一台とて、到底買えそうにありません…
null




井深 大 氏
『なあ本田君、俺の会社で世界一小さくて高性能なテレビを作ったんだ!』 

本田宗一郎 氏
『じゃ、そのテレビのために俺が世界一小さくて高性能な発電機を作るよ!』



こんな会話が交わされたかどうかは、私の勝手な想像ですが・・・

HONDAさん、SONYさん、最近なんだか元気がないんじゃありませんか?

エコや、大量生産や、低価格化も大切ですが・・・

『職人の技をカタチにする、夢のあるモノ造り』には、

もう挑戦しないんですか?

国内の腕の良い職人さんや、優れた町工場を切り捨てるのはもうやめませんか?

世界のHONDA、世界のSONY、かつては皆、Made in Japanでしたよね?







«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 8 | 9 | 10 || Next»