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Posted by: ASAHI
ミゼットのクラッチ交換も無事に終了。


ミゼットのクラッチ交換前編 その1⇒こちら

ミゼットのクラッチ交換前編 その2⇒こちら

ミゼットと並んだDAX70エキスポートとシャリイ70はいずれも最初期のモデル。

DAXは車台番号が6桁の、いわゆる初期型シリーズの中の、アップマフラーの『エキスポート』
シャリイはCF70で、同時期の50ccは2速ミッション&両手ブレーキのCF50-1でした。初期型Kシリーズの最初期モデルです。

シャリイの機種別早見表は⇒こちら


では組立の様子。
『スタッドボルトリムーバー』という工具を使い、結合部のスタッドボルトを規定トルクで締め付けます。



ちなみに、モンキー系のシリンダースタッドボルトの交換や締め付け点検も同様の方法で行います。
特に横型エンジンの場合、分解時にヘッドナットを緩めた際、スタッドボルトが共回りして、規定トルクより低下することが多いため、組立前には必ずこの工程を行わなければ、精度の高いエンジン組立は出来ません。
地味ですが基本中の基本となる重要な箇所です。


不足したガスケットを複製するには合わせ面にインクや光明丹などを塗布してガスケットシートに転写します。


枠どおりに切り出してポンチでボルト穴を開けて完成。
開放する機会が多い4ミニ系のインマニのガスケットなどもこの方法で複製しておくと安上がりですね。


ベアリングの圧入は力技を避けたほうが精度を保つことが出来ます。軸タイプの組み付けなのでベアリングを暖めます。このとき、直火は避け、電熱器や工業用ドライヤーなどで、じんわり加熱します。


逆に、軸側(スリーブ)は冷却します。


温度変化による内レースの膨張、スリーブの収縮により一時的にクリアランスが大きくなるため、力を加えずに挿入が出来ます。

ちなみにモンキー系のミッションのベアリングなどの穴タイプの場合は、軸タイプとは逆にベアリングを冷却してケース側を暖めるという要領で行います。
打ち込み工具の使用を避けることで、ベアリングに掛かる負担を無くします。


クラッチプレッシャープレートの組立。
レリーズアームの調整は高度な同調の調整が必要です。
旧型車輌は各部の調整がオート化されていないため、作業者の経験と感覚だけが頼りです。



規定値は設定されているものの、最終的には指先の感覚が重要になってきます。
6Vエンジンの点火時期調整や、遠心クラッチのかん合調整などと通じる物がありますね。

旧型車輌のメンテナンスには、4ミニのチューニングやレストアにも欠かせない、基本的でありながら重要な作業のノウハウがたくさん凝縮されています。





Posted by: ASAHI
ミゼットのクラッチ交換の続き

ミッション着脱に際して、エキパイを外すので、ついでに塗装しておきます。
プライベート作業なので、見習い中の助手を使います。

当然ですが、まだまだ未熟者なので、お客様の車輌には指一本触れさせません。
あと20年は早いかなぁ。


日差しが強烈なので露天乾燥

5歳児にしてはまずまずの出来でしょうかねぇ・・・


続いては、ミッションの点検をします。正確な見立てをするために、洗い油で徹底的に洗浄した後、脱脂、乾燥させます。

思いのほか傷みも少なく、作動も滑らかでした。


ケースも綺麗にします。片手で持てるほど小さいです。

自動車のミッションとしては異様な軽さです。


エンジン側も洗浄点検。

開放する機会が少なく、点検もしづらい箇所は分解時には細心の注意を払って点検します。
これは4ミニでも非常に大切なことです。


外したパーツやボルトも、洗浄や点検が済んだら、使用箇所ごとに分けて整理します。

この時点で、痛みがあるボルト、ナット、ワッシャーは交換します。


洗浄、脱脂、乾燥は4ミニのエンジンやミッション、サスペンション等をオーバーホールする際も非常に重要です。組み付け前のパーツの計測や傷みの発見を正確にしたり、組み付けの際に塗布する、新油の馴染みを良くする等、出来上がりに大きく影響します。
また、ボルトやワッシャーの傷みは、周辺パーツに悪影響を与えます。決して『たかがネジ一本』などと侮ってはいけませんね。つぶれたワッシャーや崩れたネジは本来の機能を果たしません。必ず交換しましょう。
地味な作業ですが、あさひ輪業では、重点を置いている工程の一つです。


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Posted by: ASAHI
あさひ輪業で、普段の足や配達に活躍しているミゼットのクラッチ交換をしました。

作業場の間口が狭くて、二輪車以外は中に入れられないので…

軒先修理となります。三丁目の夕日の『鈴木オート』みたい・・・


まずはミッションを降ろす準備。

カウリングを開放してケーブルや配管を外します。


プロペラシャフトを外して…



フロアジャッキでゆっくりミッションケースを降ろします。


今回交換するパーツの一部。

クラッチディスク、プレッシャープレート、レリーズベアリング等。

部品はほとんど手に入らないので、製作したり、リペアしたりして使うことも多い旧型車ですが、今回はデッドストックの新品を使います。

ところが、そばで見ていた妻が一言
『これが新品パーツ?! 汚っっ!』
だって・・・

ま、40年ぐらい前の新品部品なんでねぇ・・・


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